キーエンスの名前くらいは就職活動をしたことのある人だったら誰もが聞いたことあるのではないでしょうか。
平均年齢35.8歳、平均年間給与2110万円。(キーエンスの有価証券報告書(2019年3月期)より)
給料高い会社で有名だからである。大学時代に僕ももちろん聞いたことがあった。(その当時はIT業界しか見ていなかったので何をやっている会社なのか知らず、とにかく激務なのだろうと思っていました)
年収2100万円!「キーエンス社員」は激務なのか
https://toyokeizai.net/articles/-/289594
こんな記事もあったりする。
経営哲学としての付加価値の創造
なんでこんな記事を書いているのかというとこんな本を読んだからです。
読んでの感想ですがきっとキーエンスが企業活動で大事にしているのは
- 付加価値の創造(利益の最大化)
- 目的意識
の2つの大きくあると思いました。
参考:社長メッセージ
https://www.keyence.co.jp/company/message/
粗利率80%以上の商品でないと世に出さない
1点目は簡単にいうと「安く仕入れて、高く売る」ことです。
高く売るためには付加価値がないと高く売ることはできません。そのために徹底的に顧客現場を知って、顕在的なニーズはもちろん潜在的なニーズを解決する商品を提案しているらしい。いわゆるソリューション営業。
印象的だったのは粗利率が80%以上の商品じゃないと開発しないとのこと。付加価値が足りないので考え直せ ということだそうです。なるほど給料が高い理由もこの辺りにありました。
そもそも構造上、利益が出ている会社でないと人件費に予算を割くことは難しい。(所属している業界で平均給与が全くことのなるのはその理由)
粗利率80%を確保するためには付加価値(価格)を高くするか製造原価(コスト)を抑えるのか っていうシンプルな話でキーエンスの人は議事録の作成時間や企画書の作成時間(企画の考える時間込)でそのコストとアウトプットを意識を全社的に徹底しているとのこと。多分、全員がスーパーできるビジネスマンみたいな感じなんだと思います笑。
目的を教えてないリーダーを叱責
2点目の目的意識も1点目の付加価値創造に繋がる話。
結局は付加価値を創造し続けるのもコストを削減し続けるのも改善をし続けなければいけないです。そのためには目的を理解できていないと何に対する改善なのかも理解できないため改善に繋がらない。
社長さんがある若い社員に
「今、やっている作業はなんのためにやっているんだ?」
と聞き、若手社員が答えられないでいると、目的を教えてあげられていないリーダーを叱責したと言います。
年収の高さには理由があった
一年中休みなく働くブラック企業であるというだけで給料が高い という話ではないのでした。
給料の源泉となる利益を確保できる経営哲学が年収の高さを支えているってことです。
キーエンスは付加価値の創造自体が社会貢献に繋がると考えているらしく、つまるところ利益向上=社会貢献になっていることは一般的にはお金を稼ぐことに悪いイメージがある日本では少し反感を買うかもしれないけれども個人的には本質的な問いなのかなと思います。
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